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絶対音感メソッド比較:江口式・鬼頭式・音符ビッツ・リトミック

絶対音感メソッド比較:江口式・鬼頭式・音符ビッツ・リトミック

絶対音感メソッド比較:江口式・鬼頭式・音符ビッツ・リトミック

子供に絶対音感を身に着かせたいと思ったけど、ネットで調べたら色々出てきて何が良いのか全然わからない~! 何ていうことはあるかと思います。 この記事では、家庭での運用という視点で代表的な4メソッドを横断比較します。
結論から言うと「絶対音感を最短で確実にねらう」なら 江口式 が最有力。
一方で読譜力を総合的に伸ばしたいなら かわさきメソッド音符ビッツ音楽そのものを好きになってほしい導入期なら リトミック がフィットします。
鬼頭式は認定制度やコードネーム学習など拡張性があり、江口式と並ぶ王道です。

4メソッドの比較表

(スマホでは横にスクロールできます)

比較項目 江口式 鬼頭式 かわさきメソッド音符ビッツ リトミック(ピアノ教室独自)
主な目的 絶対音感の習得に特化 絶対音感の習得と脳の発達 読譜力の爆速育成と総合音楽力(結果として音感も育つ) 音楽の楽しさの実感と心身の調和的発達
指導の中心 和音の聴き分け(色を手がかりにする) 和音と単音の聴き分け(カードを手がかりにする) 音符認知・視唱・和音キャラ化・初見演奏など 音楽に合わせた身体表現(音を体で感じる)
使用する教材 色旗(最低15本) 和音・単音カード、認定証 音符ビッツカード、和音カード、CDなど多彩なシリーズ教材 スカーフ、ボール、楽器など教室によって様々
対象年齢(目安) 2歳~6歳半 2歳~6歳 0歳~(中高生向けプログラムもあり) 0歳~幼児期全般
絶対音感へのアプローチ 最初に白鍵の和音(メジャーコード)を徹底し、後から黒鍵・単音へ移行する聴覚特化型。 白鍵・黒鍵、和音・単音を同時並行で進める。コードネームも覚える。 和音にもキャラクターを与え、視覚的に楽しく覚える中で結果的に音感も育むアプローチ。 直接的な訓練は少ないが、音の高低や強弱を体で感じることで音感の土台を築く。
期待される副次的効果 集中力、記憶力 記憶力、コードの知識、モチベーション維持(認定証) 初見演奏能力、集中力、自己肯定感、学業への好影響 リズム感、表現力、協調性、運動能力、集中力
長所 ・メソッドがシンプルで目標が明確。・音そのものを聴く力が鍛えられる。・合格基準が厳密で、習得の可否がはっきりする。 ・認定制度があり子どもの励みになる。・コードネーム学習で汎用性が広い。・和音と単音を並行しやすい。 ・楽譜を読むのが圧倒的に早くなる。・0歳から楽しく始められる。・脳科学に基づく体系的プログラム。 ・音楽を全身で楽しむ体験ができる。・音楽への抵抗感がなくなり好きになる。・柔軟性が高く個性に合わせやすい。
注意点・短所 ・単調になりやすい。・公式の認定証がない。・絶対音感以外の広がりは少ない。 ・教材・認定費などコストがかかる場合がある。・進度管理が家庭によって難しいことがある。 ・シリーズ教材の費用が比較的かかる。・主目的は読譜力の育成であり、絶対音感は副次。 ・教室により品質差が大きい。・「絶対音感習得」を謳っていても専門プログラムでない場合が多い。

まとめと選び方のヒント

何よりも**「絶対音感」を確実に!** という場合は、その目的に特化している 「江口式」か「鬼頭式」 が候補になります。両者の違いは、認定証の有無や、コードネームまで覚えるかといった点です。

将来ピアノをスラスラ弾けるようになってほしい! という場合は、読譜力に絶大な効果を発揮する 「かわさきメソッド音符ビッツ」 が非常に強力な選択肢です。音感も育ちますが、主目的は**「読む力」**です。

まずは音楽を好きになってほしい! という導入や、音感の土台となるリズム感や表現力を豊かにしたい場合は 「リトミック」 が最適です。ただし、教室によって内容が大きく異なるため、「絶対音感」を期待する場合は、具体的にどのようなアプローチをとるのかを体験レッスンなどでしっかり確認することが重要です。

それぞれに素晴らしい特徴と異なるゴール設定がありますので、お子様の性格や、ご家庭の教育方針に最も合ったメソッドを選ぶのが良いと思います。

迷ったら:クイックフロー

  • 最優先は絶対音感江口式(シンプルで家庭運用しやすい/当アプリとも高相性)
  • 絶対音感+認定やコードネームまで → 鬼頭式
  • 読譜力・初見演奏まで一気に → 音符ビッツ
  • 音楽好きの土台からゆるく → リトミック

上の表では触れませんでしたが、江口式は、家庭でのトレーニングの負担がかなり大きく、特に親御さんが大変になってしまって挫折しやすいです。 オトロンは江口式方式に対応しておりまして、アプリでどのご家庭でも負担なく取り組んでいただけるように設計しておりますので、是非一度ご覧ください。

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